私たち大人は、子供たちが何か行動をして出来なかった時に、それを諦める行動よりも、もう一度挑戦したりと前向きでポジティブな行動をとってほしいと願う考え方の方が多いのではないでしょうか。
子供自身の考え方を育てる方法もありますが、それを促す土台を作る為には、自己効力感を育てた方が、子供が自らポジティブな方へ動き出し、将来なりたい自分になれる可能性を大きく広げることができるのだと思っています。
自己効力感とは
自己効力感とは、「結果を恐れずに挑戦する力」や「自分は何でもできる力がある」といった、前向きな考え方ができる力です。
自己効力感が高いと、人は幸せになれると思います。
スポーツにしても、仕事にしても、自己効力感の高い人の考え方はこうです。
- 「できるかどうかわからないけど、とにかくやってみよう」
- 「結果がどうなろうと、あまり気にしない」
- 「挑戦すること自体が楽しい」
- できなくても「自分はできる」と信じている
一番育てたいのは、自信がなくても、やればできるか分からないけど「とりあえずやってみよう」と思える気持ちです。
工作や折り紙、お絵かき、積み木、自転車.. など、そのプロセス自体が楽しそうと好奇心が湧く時、努力することで自分のできた!が増える時、又、そのこと自体に意味があると感じているときなど、子供が自ら挑戦しているときは、自己効力感が高まっているチャンスです。
その時に、大人の声の掛け方次第で、よりいっそう自己効力感を高めることができます。
自己効力感を伸ばす大人の関わり
全ての子供達は、モチベーションの塊です。そして自己効力感を持って生まれてきています。
それを伸ばす為には、大人の影響力はその子にとって大きいものです。
まずは子供に、「興味のあるもの」を見つけるサポートをします。
一緒にいろんなスポーツをして遊んでみたり、キャンプに連れて行ったり、一緒に勉強するのもいいと思います。
日常でできる自分が楽しんでいることを、子供と一緒にするのも最高だと思います。
その時に、子供の「できる」「できない」を勝手に決めて、子供の意志なくやらせたり、辞めさせたりするのではなく、子供が興味を持ったものこそやらせるべきです。
私の身近な方で一つ例をあげると、親がやったことがない種目のスポーツを、低学年生の時にあるきっかけで自分で興味を持ち、その時に親がプロの映像を観せて、その1年後にアメリカのキャンプへ1週間参加し、中学でアメリカへ渡米し、今ではIMGに入学して目標を持って取り組み続けている子もいます。
人は挑戦をすれば、必ず失敗もします。
失敗したっていいんです。
失敗続きでも、いつまでたっても成功しないかもしれなくても、良い結果を出せずに辛い気持ちになったとしてもいいと思います。
その時に関わる大人が、「挑戦することが大切だよ」「失敗は学べて成長できるチャンスだよ」と声をかけ続けることで、失敗もまた成功への過程何だと捉えて挑戦し、一生懸命に取り組むようになります。
又、上手くいった時には、結果を褒めず、そのプロセスを褒めることで、努力でできるようになるという成功体験を与えることで、また頑張ろうと思える心を育てることもできるのです。
子供のやってみようを邪魔しない
産まれたての子供は、できないところから始まります。
たくさん失敗して、上手にハイハイができるようになり、立てるようになり、歩けるようになり、トイレができるようになったりしていきます。
生まれながらに、色んなことに挑戦したいし、今できなくてもいつかできるようになるだろうと無意識に信じているのだと思います。
ですから私たち大人は、子供の中にすでにある自己効力感が、そのまま発揮されるような言葉をかけてあげたりサポートすることが大事なのだと思います。
そこで、子供の自己効力感を伸ばす方法や今すぐにでも実践できる内容が詰まった動画をご紹介します。
子供を持つ親、また、育成年代の指導に関わる大人はぜひ知ってほしい内容です。
前向きな考え方ができる子供を育てたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人
大阪樟蔭東女子短期大学
WJBL羽田(荏原)ヴィッキーズ
Hastings College(ネブラスカ州):NAIA全米3位
Berlin Baskets(ドイツ・ベルリン):リーグ優勝
ソシオ成岩スポーツクラブ:バスケットボールアカデミーの運営と指導